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VMware PlayerとCD/DVD自動再生の復活

仮想マシンは、正体不明のソフトウェアを試す時や、少し使ってみたいけどレジストリが大きくなるのでインストールしたくない、といった時に便利です。無料で有名なのは、VMwareとVirtualPCですね。
仮想ソフトの比較としては、

無料のVista対応「仮想マシン」ソフト

がわかりやすくまとめられています。結論としては、VMware Serverで仮想マシンを作って、VMware Playerで実行するのがよさそうです。インストール手順や基本的な使い方は

VMware ServerとVMware Player 2の試用

で解説されている通りです。
ここでは、先のページで問題とされている、「CD/DVDの自動再生」を復活させる方法について記述します。

結論から書くと、VMware Player 2をインストールした状態で、CD/DVDの自動再生を復活させることができました。ただし、私の環境では、VMware ServerはVistaとは別マシンのDebianサーバ(Linux)に既にインストールしてあったので、VistaマシンにはVMware Playerしかインストールしていません。以下は、調べた経緯と復活させる手順です。

Google等で検索してみると、どうやらレジストリのNoDriveTypeAutoRunが関係しているらしいことがわかりました。VMware Playerインストール前にレジストリエディタで検索してみると、この値はありませんでしたが、インストール後は、NoDriveTypeAutoRunのエントリができていて、値は0xff(255)でした。
これを、デフォルトの値に戻せばよいのではないかと思い調べてみると、

Vista Registry – NoDriveTypeAutoRun and AutoPlay

に、「Vistaのデフォルトは0x91(145)である」という記述が見つかりました。
レジストリの編集はWindowsが起動しなくなるリスクなどがあるので自己責任ですが、

レジストリエディタを起動してNoDriveTypeAutoRunを検索で探し、値を16進数で91(10進数で145)に設定してPCを再起動する

と、VMware Playerをインストールした状態で、自動再生を復活させることができました。
なお、NoDriveTypeAutoRunのエントリについての追加情報をコメントでいただいていますので、このページ下部の情報も参考になります。

以下では、NoDriveTypeAutoRunの値の意味についてもう少し書いておきます。
NoDriveTypeAutoRunについては、マイクロソフトの技術情報のページにも同じ表がありました。

Microsoft TechNet NoDriveTypeAutoRun

これはWindows 2000 Server用の解説ですが、先のページと同じ表です。表だけ抜粋すると以下のようになります。

0x1 Disables AutoPlay on drives of unknown type.
0x4 Disables AutoPlay on removable drives.
0x8 Disables AutoPlay on fixed drives.
0x10 Disables AutoPlay on network drives.
0x20 Disables AutoPlay on CD-ROM drives.
0x40 Disables AutoPlay on RAM drives.
0x80 Disables AutoPlay on drives of unknown type.
0xFF Disables AutoPlay on all types of drives.

VMware Playerをインストールした後の0xFF(255)だと、全てのドライブで自動再生が無効になるようですね。
Vistaのデフォルトであるという「0x91」は、0x91 = 0x80 + 0x10 + 0x1 なので、unknownとnetwork drives以外のドライブでは自動再生が有効になっているということのようです。

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この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (3件)

  • 私もVMware Workstation 6.0(評価版)をインストールしてから自動再生ができず,
    不便に思っていたのでとても助かりました。
    蛇足かもしれませんが,少し補足させていただくと,NoDriveTypeAutoRunエントリーは2ヶ所のキー
    HKLM\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Explorer
    HKCU\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Explorer
    に登録されていて,
    HKLM(HKEY_LOCAL_MACHINE)にあるエントリーの方が,
    HKCU(HKEY_CURRENT_USER)にあるエントリーよりも優先されるようです。
    参考:
    http://www.microsoft.com/technet/prodtechnol/windows2000serv/reskit/regentry/91525.mspx?mfr=true
    http://www.microsoft.com/technet/prodtechnol/windows2000serv/reskit/regentry/93502.mspx?mfr=true
    ちなみに,私の環境(XP SP2)では,HKLMにあるエントリーの方のみ”0xff”となっていました。
    それから,Vista以外のNoDriveTypeAutoRunのデフォルトの値は
    http://support.microsoft.com/kb/895108
    によると,
    Microsoft Windows Server 2003: 0x95
    Microsoft Windows XP: 0x91
    Microsoft Windows 2000: 0x95
    とのことです。
    それでは,失礼しました。

  • コメントありがとうございます。
    教えていただいた通り、NoDriveTypeAutoRunのエントリはひとつではないようですね。
    一つ目のNoDriveTypeAutoRunを検索後、続けて「次を検索(F3)」で見つかりました。
    HKEY_LOCAL_MACHINEの方が優先されるということは、
    HKEY_CURRENT_USERの方だけを修正した場合は、
    自動再生ができるようにならない場合があるということですね。
    本文に、コメント欄も参照するよう追記しておきました。

  • この記事のおかげで助かりました。
    DVDの書き込みには便利な機能なので
    使えなくなって困っていたんです。
    ありがとー

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