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古いPCの高速化(eBoostr)

ふと気付けば、前回に記事を更新してから8カ月も経っていました。
その間、blogの状況について特に注意していなかったので、いくつかコメントを頂いていたのにも気付いていませんでした。
申し訳ありません。
少し時間が取れるようになりましたので、最近試してみたことなどを書いてみたいと思います。

古いPCの高速化

Windows XPが発売されて間もない頃に売られていたPCは、標準搭載のメモリが256MBなどの機種もよくありました。
今では、XP SP3を動かすにはかなりスペックが足りなくて、動作が遅く、重く感じられると思います。
そこで、USBメモリ等のフラッシュメモリをうまく使うことで、動作を高速化するeBoostrというソフトを試してみましたので、経過などを書いてみます。

経緯

軽くて気軽に持ち運べるPCを、スペックは悪くていいのでとにかく安く欲しいと思い、
2万円ほどで中古のモバイルノートPCを購入しました。日立のFLORA 210W NL4という機種です。
スペックはだいたい以下のような感じです。

・CPU 超低電圧版 Pentium M 1GHz
・メモリ 256MB

・HDD 20G(4200rpm, 2.5型)

HDDが空っぽ(OS無し)の状態で、PCにCDドライブも付いいませんでしたので、
XPのインストールに少し工夫が必要でしたが、なんとかインストールもできました。
Pentium Mは結構いいCPUだと思いますが、メモリ256MBでは、XP(SP3)が動くには不足しています。
元々、それは覚悟の上でしたし、使えないほど遅いわけではなく、同時に複数のソフトを起動したりしなければ、
2万円でこれだけ動けば十分だとは思っています。
ですが、しばらく使い込んでいくと、もうちょっと速ければなぁ、と思うのも事実でした。
このPCはメモリを512MB増設して、768MBまで増やすことができるようです。
安ければ買ってもいいかなと思って調べてみましたが、この機種に搭載できるメモリは
モバイルPC専用の規格(DDR PC2700 MicroDIMM)のもので、最低でも6000円以上するようです。
最近はメモリ価格がもの凄く下がっていて、ノートPCでも普通の規格(DDR2 SO-DIMM)のものであれば2GBで3000円を切っています。
その状況で、たった512MBに6000円も払う(単価8倍以上)のはもったいない気になってしまい、あきらめました。
そこで、USBメモリ等のフラッシュメモリを使って高速化ができるeBoostrというソフトを試してみました。

eBoostrとは

このソフトは、元々、Vistaの新機能であるReadyBoostをXPでも実現できないか、というところから
開発されたようです。
動作原理としては、フラッシュメモリをHDDのキャッシュとして使うようにするもので、
主として、HDDからの読み込みが高速になるようです。
メモリが少ない場合にOSが一番大変なのは、容量(今回でいうと256MB)を超えるメモリが必要になった際に、
HDDをメモリの一部として使う「Windowsの仮想メモリ機能」です。
一般的に、HDDはメモリよりも大幅に速度が遅いので、仮想メモリを使う状況になると、HDDアクセスランプが
点灯しっぱなしになって、極端に速度が落ちます。
ですので、この仮想メモリが速くなると一番うれしいのですが、eBoostrでは、これはできないようです。
では、eBoostrでいう「HDDからの読み込みが高速になる」とはどのような状況かというと、
「PC起動時」や「アプリケーション起動時」のHDDからの読み込みが高速になるということになります。
VistaのReadyBoostを目的としているので、当然といえば当然ですが。
仮想メモリとしては使えませんので、同時に起動するアプリを増やすことや、大量メモリを必要とする
アプリが動くようになるわけではありませんが、元々メモリが少なくて、アプリを一つずつ切り換えて起動する状況では、
アプリの起動が速くなるのは、結構意味があるのではないか、と思います。

必要なもの

eBoostrの動作には、フラッシュメモリが必要です。
高速タイプのUSBメモリがあれば一番いいと思いますが、そういったタイプを持っていない場合、わざわざ5000円とかで買うのは、
ちょっと本末転倒です。そんなお金を出すなら、6000円でメモリを買う方が断然効果が高いはずです。
ですので、今回は、元々持っていたSDメモリーカードを使ってみました。
今回試してみたメモリーカードは、ハギワラシスコム HPC-SD2GTというものです。
2年近く前に激安ということで買ったもので、特に高速というわけではないものだと思います。
そして、SDメモリーカードを使う場合、注意することがあります。
ノートPCでは本体にメモリーカードを挿すところがあって、そのまま読めるものが多いですが、特に古いPCの場合、本体内蔵のリーダーは読み書き速度が遅いことが多いので、eBoostrには適しません。
安物でいいので、外付けのUSBカードリーダでPCにつなぐ必要があります。
今回は、GREEN HOUSE GH-CRDA13-U2というカードリーダを使いました。
これは、数年前、コンパクトフラッシュを読み込まないといけなくなった時に、適当に買ったものです。13種類のカードに対応していて当時でも1000円ちょっとだったので、かなり安物です。
それでもUSB2.0対応で、PC内蔵のカードリーダよりは遥かに高速でした。
eboostr-SD-01.jpg
(….どうみてもPCが高速化しそうな写真には見えませんが、こんなのでも思った以上に効果がありました。)

もちろん、USBメモリがある場合は、それをそのままeBoostrで使えます(カードリーダは不要です)。
私はUSBメモリを持っていなかったので、なんとか安く済ませる方法を考えて、家にあったSDカードとカードリーダで試してみたというところです。
フラッシュメモリが用意できて、いよいよeBoostrによる高速化を試すわけですが、
前置きだけで長くなりすぎたので、次の記事で記載します。

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この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (3件)

  • へぇ、そんなものがあるのか。
    余ってるUSBメモリがあって、自宅PCはノート・デスクトップともにXPだけど、メモリは2GBなので不要(効果ない)か…どっちもCPUパワーが足りないんだな…
    実家デスクトップは旧型(Celeron1.1GHz)で512MBだから、効果ありそうな…今度帰ったらやってみようか…
    で、eBoostrってシェアウェアなのか…起動から4時間までは試用可と…まぁ、実家では1回に4時間以上も使ってないかな…

  • 次の記事で記載していますが、eBoostrはメインメモリをキャッシュに割り当てることもできるようなので、2Gのうち512MBや1Gを割り当てたら、結構効果があるような気がします。
    これって、動作としてはVistaのSuperFetchに似たような感じになるのではないでしょうか?

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